【10】スッチーの Life Style ~海外ベース VS 日本ベース
2005.10.12
国際線スチュワーデス・・・と聞くと大抵の方は、
日本を拠点に世界各国を飛び回るライフスタイル
をイメージされると思います。確かに国内エアラインJALやANAの国際線スチュワー
デスは、ご想像どおり日本に住み、成田や関空を基点に世界各地へフライトしています。
ですから当然、お仕事では海外へ赴き、オフは日本国内で・・・となるわけです。これは
ちょっと昔のドラマ「やまとなでしこ」の桜子さんのライフスタイルを見れば一目瞭然で
すね!今日はニューヨーク、来週はバンコック、そして再来週はフランクフルト・・・と
色とりどりの多彩な目的地を颯爽とフライトするなんて、ホントに羨ましい限り(*^_^*)
一方で外資系スチュワーデスの場合、日本国内にベース※を置くケースと本社のある海外
の国がベースとなるケースの2パターンがあります。
例えばイギリスの航空会社を例にとってみましょう。
英国航空(BA)の場合、日本人クルーは日本ベース。つまり成田や関空を拠点にしながら
乗務の時だけ本国イギリスにフライトします。ところが同じくイギリスの人気エアライン、
ヴァージンアトランティック航空(VS)の場合、日本人クルーは現地ベース。つまり、
イギリスの在住資格(ビザ)が与えられ3年の期間契約でイギリスに住みながら、フライト
の際に日本に飛び、成田ではイギリス人クルーとホテルに滞在。にわか外国人になったよ
うな、ちょっと不思議な生活でしょ。
その他、エアラインにより契約内容は様々です。
日本人クルーのベースを海外にも日本にも構え、ビザの有無によってベースを分けている
会社もあります。例えばアメリカのエアラインなんかだと、グリーンカードを持っている
かどうかで採用ベースが違ったり。
色々なケースがありますが、近年では徐々に本国にベースを移行する会社が増えているの
も事実。オーストラリアのカンタス航空(QF)やニュー人ランド航空(NZ)などがその代表例
です。どうやら、物価の高い日本では本国と雇用スタイルが異なる上、お給料や福利厚生
面でも経費がかさむらしく(日本ベースの乗務員は海外にはないボーナスなどの好待遇で
現地の乗務員から妬みを買う場合もあるようです!)会社としては、本国のみで雇用する
方が何かと“やりやすい”というのが現状のようです(^^;)
というわけで、今後海外ベースのエアラインが増えていくことはほぼ間違いないでしょう。
でもよくよく考えてみれば、せっかく外国のエアラインで働くのですから、
現地に住民として身をおき、腰を据えて海外ライフを満喫できる
というのは大きな特典ですよね☆

世界各国を飛び回るのも素敵ですが、普段海外に住みながら、定期的に日本に里帰り感覚
でフライトする、というライフスタイルもこれまたオツなものです(^Q^) ホームシックを
感じたり食生活にストレスを覚えるということもごく少ないようです(^^)v
中にはイギリスやドイツに住みながら、フライトのたびに成田のダイエーやジャスコに
行って、味噌や醤油をちゃっかり調達して帰るというマメなスッチーもおり、海外生活が
長くても日本の食生活はきちんとキープしているというからさすが!
海外旅行に行くと無性にダシのきいたお味噌汁が飲みたくなったりしますが、国際派の
スチュワーデスだってその感覚は同じなんですね♪ 日本ではイタリアンやフレンチに
目が行ってしまうのに、海外に住むと急に日本食が恋しくなる・・・
人間ってないものねだりな生き物です(^_^)ゞ
こんなふうに暮らしながら外資系で働く海外ベースのスッチー達は、自分の生活について
「お給料をいただきながら留学しているみたい」
なんてよく表現します。確かにそうかも知れません。それも里帰り付きホームシックなし
の遊学生活♪
若いうちにこんな経験ができることってエアラインならではなのかも知れません。日本と
海外の両方の魅力を享受しながら暮らすスチュワーデスだからこそ、絶妙なバランス感覚
を身につけていくのかも知れませんね。
※注:ベースとは乗務員が生活の拠点とする場所、ホームベースとも言う。乗務員はこの
ベースのある空港から出発し、必ずここに戻ってきてオフとなる。

