【11】アフリカの雨乞いさん
2005.10.26
今週我が社では、日本人客室乗務員の採用試験が行われているようです。「ようです」っていうのも、自分の会社のことなのにおかしいって思われる方もいらっしゃるのではないかしら?
現役で飛んでいる私たちは、一般的には「採用」にはかかわりません。会社によっても違うでしょうが、大体は人事担当者がおられます。日本人クルーの人数が減ってきたり、増便になったり、新規就航地が決まったりしたら、近々採用があるとは聞かされますが、実際の募集は「昨日の新聞に募集出ていたわよ」って感じであとから知ることが多いのです。
外資系エアラインの募集は上記のような理由により「不定期」なうえ、募集から試験までの期間が短期間なことが多いので、受験生のみなさんは本当に大変だと思います。私も20年以上前、本当に苦労しました。いつ出るかわからない募集に常時備えておかなければなりません。当時はインターネットもワープロも無かったので、新聞やタイプライターに頼るしかない時代でした。

サロンケバヤの制服に憧れていた当時の私の第一志望エアラインはシンガポール航空でした。寝てもさめても頭の中はSQ一色!休暇で行ったシンガポールでは「なんちゃってサロンケバヤ」を買ってきて、自宅でこっそり撮影会までしていたのですから…ちょっと危ない?そんなに恋焦がれていた会社だったのに、どじな私は募集を見逃してしまったのです!気づいた時はすでにtoo late!前日が締め切りだったと知った瞬間、彼氏にふられても泣いたことが無かった私がその場で泣き崩れてしまいました。ショックでした。駄目もとで本社あてに履歴書を送ってみましたがどうにもならず…それでも、シンガポールの消印が付いた憧れのロゴ入りの手紙を、お守りのように毎日抱いて寝ていましたっけ。
1通の「合格通知」にたどり着くまで、少なくとも30回以上の「不合格通知」をいただきました。はっきりと「あなたには向いていない」と言われたこともありました。「絶対に次こそは!」「なるまで諦めない!」…と言い聞かせてはみても、1通の不合格通知は、容赦なく私を奈落の底まで突き落とします。自分のすべてが否定されたように感じてしまいます。「私がならんで誰がなる!?」と強気な自分。「やっぱりあかんのちゃうか?」と弱気な自分。受験時代はいつも「やじろべい」のような私でした。ちょっと気を抜くと、すぐにひっくり返ってしまいそうでした。
そんな私を支えてくれたのは「好奇心」と「なりたい気持ち」。
高校時代に友達がこんなことを言ってくれました。「大きく跳ぶためには思いっきり縮むことが大切なんや!失敗するんやったら一杯失敗したらええ!」
こんな話聞いたことありますか?雨がなかなか降らないアフリカのどこかの砂漠に、この人に頼むと必ず雨が降ると言われる雨乞いさんがいるそうです。秘密は何だと思いますか?それはね、その人は「雨が降るまで祈り続ける」んだそうです。
受験生のみなさん! “Your road to success is TEMPORARY under construction!”
もう少しです!自分を信じて頑張ってね!空の上でお待ちしていま~す!

