【12】機内で宙を舞ったスチュワーデス
2005.11.16
出発前に、クルーが通路に立って、緊急時のライフベストの装着方法や酸素マスクの使用方法の、デモンストレーションをしているのを見かけたことはありませんか?
最近は飛行機が大型化して、ビデオでの説明であることが多いのですが、時々ビデオの不備で(あってはならないことなのですが!)急遽、マニュアルでデモをしなければ行かないときがあります。
先日のフライトもそうでした。
3ヶ国語のアナウンスの後に日本語アナウンスが入るのですが、通路でデモをしている外人クルーは日本語がわかりません。
アナウンスとデモが微妙にずれていることがあっても、多めに見てくださいね。
新人だった頃、こんなことがありました。
お客様の前で、酸素マスクの使い方を、アナウンスに合わせて説明していたときのこと。
「必要なときには酸素マスクが天井から降りてきます。手でマスクを手前に強く引くと酸素が出てきます。マスクを口と鼻にあて……」
アナウンスに合わせて、天井から降りてきたと仮定した酸素マスクを左手に持ってゴムバンドを(お客様にわかりやすいように)大げさに右手で少々強めに引っ張ったとき!
「バチン!!」と大きな音がして、デモ用の酸素マスクのゴムバンドが切れたのです!
お客様の目は私の手に釘付け!
大勢の方の注意を引くことには成功しましたが、、、その後フライト中恥ずかしかったです。
時間の読み違いで、こんなこともありました。
タキシング中(飛行機が搭乗口を離れて、飛び立つまで)に、まだ時間があったのでデモをしていたときの事。
急にコックピットからアナウンス。「離陸しますので、乗務員はすばやく着席してください!」
えっ!?まだ機内はデモの真っ最中。
次の瞬間、私の前で、デモをしていた同僚が立ちすくみました。
飛行機が飛び立つまでには、自分のジャンプシートまでたどり着けないと悟った彼女。
(ジャンボの前方でデモをしていた彼女のジャンプシートは、飛行機の最後尾だったのです!)
次の瞬間、黄色い救命胴衣を制服の上にまとったまま、ひらっと宙を舞って空いていた窓際のお客様の席にジャンプした彼女!
まるで、映画のワンシーンのコマ送りを見たようでした。

