【23】クルーのコミュート事情 by ヒロコ♪
2006.10.11
キャビンクルーやパイロットの通勤ってどうなってるの??
素朴な疑問です。今日はそんなお話をちょこっと。。。
私が住んでいるところは大都市ではありませんので、地下鉄・電車などは
ありません(寂しい~)。バスが一応存在していますが、時間がほとんど
読めないこともあり、日常の交通手段としてはちょっと使えません。
よって、日常の足は自家用車となります(*^▽^*)
車がなければどこにも行くことができない、というのは、この街に限っては本当。
車は便利なんですけど、運動不足になりがちですね。肥満大国アメリカ、一つ
の原因はこの車社会にあると、私は勝手に睨んでいますが。
通勤に電車、車を使うのは普通のことですよね。でも、クルーの通勤事情となる
と、話はすこ~し変わってきます。
ご想像どおり、スチュワーデスやパイロットは、決まった時間や曜日に出勤する
わけではありませんので、勤務日やお休みは毎月異なります。多くの場合、お
休みは数日にまたがって、まとめてもらえるので、必ずしも空港近辺に居住しな
ければならない訳ではない(まどろっこしい言い回しですな。)、と解釈もできます。
(もちろん、スタンバイやリザーブの関係上、空港近辺の居住を条件にしている
会社もあると思いますが。)
現役で飛んでいた時、私は関西のベースでした。実家は関東です。フライトを終
えたら、数日の休みが待っている、という時は、仕事を終えたその足で(さすがに
制服は着替えますが・・・)羽田行きの飛行機に乗り込んだりしてました(^_-)-☆。
数日の休みを実家で過ごした後、フライトの前日に関西に戻る、という過ごし方です。
ただ、私の場合は、根性無しのズボラだったため(;^_^A どうしても
「完全遠距離機通勤」
することが出来ませんでした。1日や2日のオフだと、通勤(私たちはコミュートと
呼んでいます)に時間が取られ、身体をゆっくり休めることが出来ない…。
そこ で、
もったいないとも思いましたが、空港近辺にアパートを借りて一人暮らししてました。
1~2日のオフだったら関西に残り、3日以上のオフだったら実家に帰る、そんな
生活でした。
同僚たちの中には、「完全遠距離通勤」をしていた人もたくさんいました。空港近辺
に住居を構えることなく、朝一番の飛行機に乗って空港までコミュートするのです。
そして、空港についたら今度は「本当の仕事」が待っています。彼女たちのタフさに
は、本当に頭が下がりましたm(_ _ )m私もできるならそうしたかったのですが、
体力がついていかなかった…。でもその代わり、貴重な一人暮らしの経験もできま
したから、よしとしましょう☆
それにしても、飛行機で通勤って何だか凄いですよね。クルーの間では全く珍しい
ことではないのですが、航空業界以外の人から見るとギョッとするみたいです。
結婚後、夫の関係で客室乗務員に限らずパイロットとも知り合う機会が増えました。
それまで私が知っていた「コミュート」というのは、「日本国内での通勤」レベル。
しかしながら、いやあ・・・上には上がたくさんいましたよ\(◎o◎)/!
“国境越え”のコミュートをしている人が何と多いことか。
日本在住、ハワイベース。
アジア在住、成田ベース。
オーストラリア在住、アジアベース。
アメリカ本土在住、アジアベース…。
みんな、凄い根性持ちだワ!こんな「超」遠距離通勤を月に何度もしているわけです。
ホントに、ホントに、頭が下がりますm(_ _ )m
ところで、どうして、こんな大変なコミュートをし続けるのか?
その答えは、夫の中に見つかりました。
夫もコミュート組です。ベースとなる空港近辺のアパートを、パイロット仲間7人くらい
で共同で借りています。早朝or深夜のフライトの前後に、仮眠やシャワーを 浴びる
場所を確保するためです。「住む」ための場所ではありませんので、居心地はそんな
に(というか、全く)よくありません。居心地の良い場所は、みんなそれぞれ別の場所
(つまり、帰る家)がありますから、crash pad(みんなで シェアするアパートを指します。
業界外のアメリカ人に対して、この言葉を使っても通じませんでした。ある意味、業界
の俗英語ようです。)に快適さは求めません。
7人なんて大人数でシェアしたら、自分が利用する時に他の人と出くわす確率も多そ
うなのですが、意外や意外にそうあることではないようです。
私が住んでいる場所から、夫のベースまでは飛行機で2時間半くらいです。夫は
オフが2日あったら、どんな時間になろうとも必ず帰宅します。仕事で飛行機に乗っ
て(というか、操縦して)、帰宅するのにもまた飛行機(今度は乗客として、ですが)。
帰宅時には、こちらが可哀想になるくらいクタクタになって帰ってきます(=_=;)
そんな無理をするくらいなら、crush padで休んでゆっくりすればいいのに…とも思う
のですが(もちろん、オフの時にはいつも帰宅していてもらいたいのが本音ですケド。)
夫は、
「心地よい我が家以上に身体を休ませることができる場所があるわけないだろう、
家の方が落ち着くに決まってる」
と言いながらコミュートしています。“仕事=家から離れる” という図式が基本の
職業ですので、とにかく1分1秒でも家族と一緒に過ごしたいようです。私にとって
はありがたいこと、この上ないわけですが。
実は義父も元パイロットです。義父は一時期、ドイツのベルリンベースだったことが
あり、その時はもちろん、アメリカの家までコミュートしていたと言ってました。
親子二代でご苦労様です(^o^)ヾ(^-^ )
飛行機通勤のいいところは、満員電車や交通渋滞のイライラとは無縁なところですね。
航空業界、時々ビックリするようなことが常識だったりするので気をつけないと?!

