【29】パイロットのかばんの中身 by ヒロコ
2007.10.17
お久しぶりです。ヒロコです♪
猛暑だった日本もすっかり秋の気配だそうですね。
こちらアメリカ本土の私の住む町でもようやく日差しが和らいできました。
4歳になる息子との公園遊びも汗をかかずにすむようになり、付き添いの親としても
随分と楽になりました(^^)
それでも、まだまだ泳げますし余裕で半そでの生活。冬はそこそこ寒くはなりますが、
セーターやコートのお世話になるのはひと冬にほんの数回といった感じです。
さてさて、私事になりますが、昨秋、夫が機長に昇格しました!
大勢のお客様の命を預かる、フライトの総責任者です。
私も別の意味で、お客様の命を預かっているのだと気が引き締まる思いです。
夫が、安全で快適なフライトをお客様に提供すること、つまり良い仕事をするためには、
まずは家庭が心地良くないと。(^^ゞ 私も縁の下で頑張ります。
そんなわけで、昨秋、夫は2ヶ月ほどの訓練期間をこなしてきました。機長に昇格する
ためのトレーニングです。通常なら、フライトに携帯する「フライトキット」はベース空港の
部屋に置いてあり、家まで持ち帰ってくることはありません。ですが、今回は訓練という
ことで、珍しく自宅に持ち帰ってきました。
ちなみに「フライトキット」とは、パイロットが抱えている、あのゴツくて、真っ黒な革カバン
です。パイロットケース、フライトケース、パイロットスーツケースとも言いますが、乗務時
に必ず携帯しなくてはいけない一式をまとめて「フライトキット」と呼んでいるようです。
何が入っているか、興味ありませんか?
…ということで、せっかくのチャンスなので、写真に撮ってみました(^^)v
ぱっと見て、とても古い…何だかくたびれたカバンですよね(^o^;)
実はこのカバン、夫の父(私からすると義父)が実際に使用していた物なのです。
(義父もその昔パイロットをしていました。既に引退していますが。)少なくとも20年は
経っているとのこと。何度も修理をして今に至ります。親子2代で使用している、とても
年季の入ったカバンです。
中を覗いてみると、分厚いマニュアルが何冊も入っていました。
Airway Manualというものが3冊、Flight Manualというものが2冊。
それから、空の地図(フライトチャートと言います)がたくさん。

1冊の厚さが15センチ近くあるので、5冊も入るとカバンの中はパンパン。
小さな袋も入っていたので、ついでに中を覗いてみると…
ヘッドセット(無線用)、電卓、蛍光ペン、ボールペン、耳栓、懐中電灯などが入っていました。
パイロットスーツケース自体、軽いものではないのに(恐らく古いタイプのカバンだからと
思われます。最新式のものだったら、もっと軽量化されていると思います。)、上記の物が
全て入るとなると、それはそれはとんでもない重さです。(実際に量るのを忘れてしまった!)
手で持ち運ぶ人もいますが、大抵はluggage cartやスーツケースにくくりつけて携行します。
スチュワーデスと同じですね。
ちなみに、小さな袋の中には、ずっと昔に私が夫にあげた“航空安全のお守り”がこっそり
入っていました。もらった本人は恐らく、
「なんだコレ?でもせっかくだから、一応持っておくか。」
程度だと思いますが、私にとっては夫とクルー、お客様を守ってもらう、大切なお守りです。
こんな機長が今日も飛行機を操縦しています。(笑)

